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小道具制作2 釉薬掛けハサミ
釉薬掛けハサミとは、釉薬を掛ける時に、この道具を使って素焼き作品を
挟んでから釉薬をかけます。持ちにくい形状の作品、指の跡が残らないように
する時に使います。
またまた、百円ショップへ行った時に見つけてしまいました。
今回思いついたのは、釉薬掛けする時に使うハサミです。
別に百円ショップで売っている物を使った小道具作りを目指している訳ではありませんが、百円ショップは素材の宝庫ですからね。
1. 使う道具
まず今回作成する為に使う道具です。右から、カセットガストーチ、ラジオペンチ、プライヤー、ハンマー、電動グラインダー、そして左端下に写っている万力。 あとは皮手袋が必要です。
2. 熱加工
パッケージの裏を見たら材質は鉄で、メッキ加工されてるだけみたいです。
先端の丸みのある部分は鉄の棒が丸めてあるだけなので、まずバーナーを使ってトングの片方を赤くなるまで加熱しながら、ペンチを使ってある程度、真っ直ぐな状態に戻します。
3.支え部分
さらに真っ直ぐな状態に戻します。
鉄が赤くなるまでしっかりと加熱してから、万力の上で素早く金槌で叩きながら戻しました。
片方は、右写真の状態で出来上がり。
4.
もう片方の部分を熱加工してたら、柄の部分に熱が伝わり、プラスチックが溶けてしまいました。 柄に付いている状態だと作業がしにくかったので、思い切って外してみたら、作業が簡単になりました。
真っ直ぐな棒状に戻してとりあえず終了。
5.
この棒状にした物を今度は半円を描いた形に加工します。少し長かったので、2cm程をグラインダーを使ってカットしました。
そして、先端部分を少し尖らせます。
6.
半円状の棒の根元を少し加熱して、無理やりプラスチックの柄の部分へねじ込みます。
左写真の様に、半円の先端が、下のT字の真上に来るようにします。
7.
上から見た状態の写真。
8.試しに
実際に作品を挟んで、感触を確かめてみました。丁度良い大きさの素焼き作品が無かったので、焼成製品で試しました。
挟んでみたら、かなりの安定感がある。
9.仕上げ
表面に付いている黒酸化皮膜をサンドペーパーで取り、水に強い亜鉛スプレーで鉄部分を覆って完成です。
今回は、エポキシ系の塗料が手元にあったので、これで間に合わせました。
10. 今回作った釉薬掛けハサミは、小皿専用です。下のT字部分の長さが8cmしか無かったので、高台径が8cmまでの物にしか使用出来ません。
出来るだけ、少ない道具を使って作ったので非常にシンプルなハサミですが、溶接等をすれば、もっと複雑な他の形にも合うハサミを作る事が簡単に出来ると思います。
陶芸カタログを見て色々な形状に挑戦してみて下さい。
今回の作業時間は約1時間20分でした。
尚作業は自己責任でお願い致します。
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